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年末年始の手仕事

新年になって、早10日。年末年始のお休みにやりたいことを幾つか計画していたのですが・・・・・全部はできていません。

 何をやっていたかと言えば、年末は料理作りに励み、夜なべで、食卓の座布団をチクチク縫っていました。

 長年仕舞ってあった、実家の母が作ってくれた炬燵の上掛けのリメイクです。30数年前にはなるでしょうか、実家の新宅のおばさんが織った物です。経糸は木綿糸で、横糸は毛糸です。母が頼んで織ってもらったものを母が仕上げたのです。

 きれいな色合いでしたが、大事仕舞いこんでいました。本来の上掛けで使うということもなく、まさに死蔵品になっていました。

 それをほどきました。一番のハードルはそれをほどくという過程でした。縁取りの布は、私のワンピースの余り切れでしたから、まずその思い出と向き合わねばなりませんでした。

 そしてさらに母が、私の姑の目を十分に意識しただろうその仕事ぶりでした。

 私の能力ではそれを再現することはできませんから、ほどけば元に戻すことは不可能です。だから最初の鋏を入れる時は、なみなみならぬ決意がいったのでした。

 それをほどきながら亡き母との時間を過ごしたのでした。

 30日にようやく8枚の座椅子の布団ができました。あと2枚必要なのですが、材料が無くなりました。

 経糸と横糸のハーモニーが見事です。赤がアクセントになって、心がホンワカします。

 ただ仕舞っておいても、次世代には想い出がないので、処分されてしまうでしょうから、いい選択だったと思うことにしました。

 正月になって、道祖神の小屋を片付けていて、そこに奉納されていた、吊し雛風の飾り物をみました。いつの時代の物かわかりませんが、劣化して色あせたり、破れて中の綿がはみ出したりしていました。

 太陽の下にさらされることはありませんが、小屋の中の温度環境が劣化を促進しているのかもしれません。

 メリンスの生地の風合いが優しくて、ほのぼのしています。

 これを作った時代が偲ばれます。絹の物がふんだんにあった時代ではなかったのでしょう。だから使われている生地もさまざまです。

 端切れや、ほどいた着物の裏地が使われています。

 私も奉納してみようか・・・・・孫子の成長を願って。

 そんな訳で、毎日いそいそと縫い始めています。あのメリンスのやさしい風合いが気にいりましたので、私の持っているメリンスも使うことにしました。・・・・もう現代でも売っているのでしょうか・・・・それで「さるほぼ」を縫っています。

 飾られていた「さるほぼ」と作り方は違います、私流です。

 薬袋や、間にはさむ、梅の毬みたいな物を時間のある限り、チクチクしています。

 この休み、いっぱい読書して、確定申告の医療費をまとめてなんて思っていたのですか、そちらははかどっていません。

 でも、ノーベル賞作家のイシグロ氏の作品1冊読み終えました。かなり重い内容でした。

 夕食の席でそんな話をしたら、ちーちゃんが「鎌倉ものがたり」を薦めてくれました。そして「鎌倉ものがたり」の他に数冊が届けられました。

 私の読むのを待つ本のタワーがさらに高くなりました(笑)                                            依田 美恵子     軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家 <div align="center"> <strong> 【 中島木材のホームページは <a href="http://www.nakajima-sc.com/" target="_blank">こちら</a> 】 </strong> </div>

 

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