今年の初め、4月から小学6年になる保護者が集まって、地区の新年度の役員決めがあつた。そこでお願いするような形で「道祖神」のお役を引き受けさせてもらった。
道祖神は年に3回の行事があるが、その初めがこのお盆の「どっこい・とっこい」である。
正式名称はなんと言うのか・・・・夏の道祖神とだけで、何年分の引き継ぎ表にも記載されていない。
移動できる屋台・・・・山車とでもいうのでしょうね・・・・リヤカー形式の輪がとっても大きな乗り物に太鼓と打ち手を載せたものを二本の綱を付けて引き回すのである。木の輪の周囲は鉄である・・・・丈夫そうだけど重い。
その時の掛け声が「どっこい・どっこい・さんじよ・さんじよ」なのである。
私が前回参加したのは、もう30年以上も前のこと。
でも道祖神なら、ちーちゃんパパのお手伝いはできるかも、がお願いしてまで引き受けさせていただいた理由。このお役目は学校に行かなくてもいいから。
しばらく前から準備が始まり、案内も出したところで、ちーちゃんパパと夫と私で最終会議。
子供たちの飲み物やおやつの手配、もちろん保護者の分も。各戸にお届けする「お札」とマッチの手配。屋台の飾り付けの資材の不足分の調達も含めて、山の日を利用して準備。
申し送りを見ると、事前にやっておいた方がいいのは、山車の灯篭の障子紙の古い物をはがして、新しい物を貼っておく作業。
「おかあさん、障子紙の貼り方」なんて聞かれても、この手の障子紙張った経験なしの私。ちーちゃんとちーちゃんパパと一緒に貼ってみました。
霧吹きで水かけませんでしたか、なんて聞かれたけれど、たしかそんなこともありーだわね、なんたって我が家の霧吹き只今除草剤が入っているから、無理なんです。
まあー初めてにしては良くできました。でもこれって来年がないから(笑)
13日朝8時から準備開始です。子供たちは色紙でお札を作ります。お母さんたちもお手伝いしてくれます。お父さんたちは山車を組み立て、竹と松を取に行き飾り付け、さらに提灯をつけます。
昔は子供が生まれると名前入りの提灯を奉納したのですが、今は名前入りがほとんどありません。
山車の前を、細長い提灯を付けた竹を持って先導するのですが、そこに付いている提灯は我が家の孫の物です。もう11歳になるのですから、次がないのです。 孫にしてみれば自分のでうれしいみたいですが・・・・・。
灯篭の障子紙に絵を描く作業も終わりました。毎年のこと、子供たちの方がずっと心得ていて心配ありません。
3班に分かれて、お札とマッチをお届けに行って、会費300円をいただいてきます。
160戸ばかりですが、この時期お留守のお宅も多いです。
この会費と山車で回っていていただくご祝儀、そしてお正月の甘茶でいただくお金をプールしておいて、これらの行事に参加した回数と学年が考慮されて、正月行事が終わったあと、子供たちにお年玉として配られるのです。
大人からみれば大した金額ではありませんが、子供たちにとっては魅力なのでしょう。よく参加してくれます。
我が地域、人工が増加していますが、昔からの中心地には子供がわずかです。
このお盆の時期、花火を上げていると、あちらこちらから花火の音が聞こえたのは、何年か前まてです。ここ2~3年ほとんど耳にしません。
とっても子供の数が多いのですが、そのほとんどが周辺の新興住宅地です。だからこのお盆は実家に帰るファミリーが多いのも事実です。
欠席の連絡もないままに来ない子もいたりして、おやつが余ります。
そして夕方山車引きが始まります。夫は地理が不案内なちーちゃんパパと、車でコースの下見です。新しい住宅が増えていますので、一晩では全部廻りきれないのです。
この地域に住んでいない我が家の息子フアミリーも参加です。息子は昔とった杵柄で先導役をしていました。体力に自信のある長男は山車の梶棒取りまでこなしています。
合気道の道場には外国から見えられて宿泊されている方がいらっしゃるのだとか、とっても喜んでくださるのだそうで、ここは外せないコースです。
おやつ運びは嫁ちゃんがやってくれます。
私は山車引きはいいのかなと思っていたら、2日目は大人の人数が少ないとかで、動員されました。子供以上に「どっこい・どっこい さんじょ・さんじょ」を大声で。
すごいストレス解消になるかも。
ちーちゃんに「さんじょ」ってどういう意味って聞かれました。う~ん、正確なこと知らないけれど、「参上」って思っていたのだけれど・・・・。
参上って「来たよ」かなって。そばでこれを聞いていた母も「そうかもしれないね、意味が通るもの」となりました。
知っている方教えてくださいね。
この道祖神、地区の中に2つあるのです。そちらは人数が少ないから、とっても大変なご様子でした。
今年から地区の盆踊りが1日になりました。踊り手の高齢化が一番かな・・・・踊りの会の方は盆踊りがあれば、お客様も放り出してこなければいけないし、野沢の花火大会にも行ったことがないなんて。
たしかに、なんらかのお役目があるから、私たちだって花火大会に行けたの本当に僅かだもの。
どっこい・どっこいが終わった後は、ちーちゃんは浴衣を着せてときました。帯を出すついでに、自分の浴衣も出して・・・・。
何年振りかの浴衣・・・・貝の口・・・・手が覚えているかと思ったのに覚えていませんでした。ハイ小さなリボン結びでごまかしました。
盆踊り、とってもにぎやかでした。1日にしたのは大正解ですね。う~んこれって夏祭りに名称かえてもいいんじゃあないってしっかり思ったのでした。
15日朝から山車の片付けです。
小雨が降っていました。紅白幕と提灯が湿っています。こちらは干して片付けましょう・・・・・これはもう絶対に生涯最後の道祖神奉仕かもって。
急いで帰宅して、ケーブルテレビに生出演した2番目の孫を見たのでした。レスリング全国大会の銀メダル受賞でてす。
何が好きかって聞かれて・・・・・やっぱり「カブトムシ」と「魚釣り」が出ました・・・・まさしく本音かな。
お盆休みも終わりに近づきます。子供たちの宿題をチェックしなくてはいけない時期ですね。長いの最期までお読みいただきありがとうございました。
依田 美恵子 軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家 <div align="center"> <strong> 【 中島木材のホームページは <a href="http://www.nakajima-sc.com/" target="_blank">こちら</a> 】 </strong> </div>
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