休日に出かけることが多くなって、私の中の片付けたい気分がうずうずとしています。といってもう捨てられるものはそうはなく、引き出しをひとつずつとり出して再点検です。
かろうじて一つか二つ抜き出せればラッキー。
朝出勤前にお仏壇に線香をあげたついでに、仏壇の引き出しを点検。夜ちーちゃんのキャンプの用意をするついでに、サイドボードの引き出しを見ても・・・・捨てるものない!!
ちーちゃんのタンスのハンケチや給食用のナフキンを整理して、仕切っていた箱をひとつ抜きました。その箱を抜いたらテッシュが全部入り、にんまり。
物は少なくなってきているけれど、もったいない精神が、これから先も使わないだろう物の処分を邪魔しているみたい。だからイジイジしているのかな。
納戸も食品納戸2つも床は全部見える状態なのだけれど、こんなせいせいとした場所は、物を置くには最適とばかり、ビールやお酒の箱を置くのは夫。
まあ―私もいただくものですから、そうじゃけんにはできないので、それを黙って食品庫の棚に移動する私です。
床に物があるとお掃除する時、ひと手間違うのです。
先日中島木材通信をOBのお客様でもある古くからの友人にお届けしました。お庭にコウメ・・・・小梅ではありません・・・正式名が出てきませんが、真っ赤に熟していました。
口に含むと懐かしい味がしました。「ねえー、ジャムにしてみたら」なんて話をしつつ、筋向いの桑の大木に桑の実が豊作です。こちらもジャムにしたいくらいです。
真っ黒な実を口に含むと、もっと懐かしい味がしました。何十年ぶりの味ですが、舌に記憶が蘇ってきました。
「食べちゃったんですか、それ消毒がかかっているんですよ」と友人が叫びます。無理もありません、リンゴ畑の縁に植えられているのですもの。
そんなこんなの話の後、彼女の夫の実家のお片付けの話になったのでした。
5年前空き家寸前になっていた家に、若い人が住むことになって、1度母屋の片付けを手伝ったことがあったのです。
その時離れを見てしまいました。あるじが亡くなった時、葬儀をするために母屋の物をそこに運び入れたままになっていたのでした。
よくあることです。
母屋の片付けをした時に、お金に余裕のある方だったのだろうと感じたのでした。だから・・・・物が多いのです。
そして増やしても減らさない年代は、収納する場所を増やしてそこに物を移動させていったのでしょう。
その家の片付けが友人の肩にかかってきているのを知っているのです。
できるだけお金をかけない方策を考えましょうね、なんて言ったけれど、資源ゴミ以外の物がどれほど存在するのかは見てからでないと何ともいえません。
年配の方が「生きているうちに片付ける」ことに抵抗感を感じるらしいことは、幾度となく体験しています。でも、それとこれは別問題です。
物が少なかった時代は自分の物はそうは多くはありませんでしたが、今やどこの家も物で満杯です。
自分の物は自分で始末するということが、必要かもしれません。片付けは精神的にも体力的にも、さらに経済的にも負担がかかります。
さあー、少し身辺整理でもと思い立った時に、一番は体力がないことに気がつくのです。
だから日々の生活の中で、いかに不要な物を溜め込まないかの積み重ねかもしれません。
友人は前の世代から引き継いだ「財産」を息子世代に残さないように、やるのは今しかないでしょう。
見てしまった私の片付けたい意欲はうずうずしているのですが(笑)
それではまた。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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