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「生きる力」「確かな学力」を確実に育成・・・大学入学者選抜改革から

 夜降って朝止んでと優等生な佐久の梅雨です。

 これが最後のワラビを赤ワインに漬けてみました。ワインと醤油を同量に、お砂糖がその4分の1、塩は砂糖の3分の1.ジツパー袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫で1昼夜すればいただけそうです。

 高校の同窓会の総会で校長先生が「大学入学者選抜改革」のお話をしてくださいました。

 ここ2年ほど入学式の校長先生の式辞の中でも、この改革のことをお話いただいていましたが、自分たちの子供はその時期を終え、孫にはまだ早い段階ですので、なかなかその内容がピンときませんでした。

 高校教育・大学教育・大学入学者選抜の改革スケジュール表をみてみると、大学教育改革はもうかなり進んでいます。

 少子化になり大学の差別化もすすんでいますから、否応なしに急がねばならないのでしょう。

 ここ何年も就職難で、高校で放り出すより大学や専門学校へという傾向もありました。それでも大学は出たけれど非正規や派遣しかない仕事先に人生に希望がもてない若者があふれました。

 また一方就職してもすぐ辞めてしまうという話も聞きます。

 大学を出ればどうにかなった私たちの時代です。我が子の将来に指針が与えられた方はよかったのでしょうが、入学が親の最終目標みたいな感じでいた方もいられたことでしょう。

 子供たちに「生活能力」を付けさせればよかったという反省をよく聞きました。

 今回の改革は「生きる力」「確かな学力」を確実に育成です。

 まさしく・・・・その通りだと思いました。

 私たちの時代は暗記や記憶が良ければ成績が良いと言われました。歌うことも楽器の演奏も全然だめだった私は、中学生になってペーパーテストで評価5をもらった時は自分でもおかしいと思いました。

 入学希望者学力評価テスト(仮称)の目的の中で、「確かな学力」のうち「知識・技能」を単独で評価するのではなく、「知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力(思考力・判断力・表現力)を中心に評価するのだそうです。

 大学入学希望者は大学で学ぶ力を確認したいものは、社会人等を含め、だれでも受験可能。

 内容は「教科型」に加えて、教科・科目の枠を超えた思考力・判断力・表現力を評価するため、「合教科・科目型」「総合型」の問題を組み合わせて出題。

 解答方式も多肢選択方式だけでなく、記述式を導入。

 作問のイメージ、知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し成果等を表現するための力を評価する、PISA型の問題を想定。

 これに合わせて高校の基礎学力テスト(仮称)もあります。どちらも年に複数回実施。

 今後10年間の子供たちは、改革の中に突入し、試行錯誤みたいに何回もの変更に翻弄されるかもしれない。

 それでも「生きる力」「確かな学力」を付ける方向に行くならばやむを得まいと思う。

 地球という土俵で生きていく未来の子供たちがたくましくおおらかに生き続けていってほしいから。

                              依田美恵子

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