田舎の寄りごとの最大は葬儀である。今回父の葬儀を終えてみて、人の見送り方が急激にかわってきたことを実感したのだった。
外注化が進んだのである。祖父を見送ったのが22年前、その頃は一族やご近所のお手伝いが必須だった。
大勢のお手伝いの皆さんのための食事の用意がお手伝いの仕事という仕組みになっていたような気がする。
しかしそこには故人と長くそこに暮らしてきた連帯感を感じた。寄りむ集うことにより人の最後に心をはせる時間の余裕もあった。
しかし今や斎場ビジネスに乗る。
そこには斎場だのみしなければならない現実というのもあるのが事実かもしれない。
人の見送り方が簡単になったともいえるかもしれない。
そんな寄りごとのために田舎の家にはたくさんの食器類や鍋釜からはじまって調理道具類が用意されている。
それがここ10年の間に必要がなくなってしまったのである。
断捨離を続けてきた中でもさすがに手が付きにくかった部分であった。
今後ごはん茶碗や汁椀の100個揃いなど使う場面はなさそうである。
日常の食器も半分程度にしたが、それでも寄りごとに使うかもと思われるお皿が場所をとっている。
自分の体力で管理できる範囲までに思い切ろうと思ったのである。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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