夫の妹がお手玉を持参してきてくれた。母が30年前に作ってくれたと、作った当人の記憶はないが、布は自分の着物だという。
それとバザーと購入したという、ウール地の大ぶりな物。
手にした瞬間「おひとつ石落して♪~♪・お二つ石落して♪~♪・お三つ石落して」とお手玉の遊び歌が出てきて、手も反応した。
半世紀以上前の記憶がよみがえった。ところでなんで「石」なんだろう?
2つを交互に挙げてとったりも。
遊びには流行があるから、私の年代ではそれほど熱中した記憶はないが、2歳上の隣のお姉さんと遊んだ記憶がある。
母が縫ってくれたお手玉の赤い柄までが蘇ってきた。
けい子さんは器用に3つを挙げた。
孫たちが即反応した。
すなわちお手玉を作らねばならないということだ。
お手玉にするなら、あの縮緬の羽織と思い立ち、先日処分を保留しておいた、仕付けもとってない羽織をほどき始めた。
母と染物屋に出かけて、白生地を染めた日のことがこれも鮮やかによみがえる。
着物は縫ったが、とうてい羽織まで到達しなかった私は、どこがどうなっているのか理解できないままに解きほどいていく。
これを仕立ててくれたのは、母なのか伯母なのか覚えがないが、丁寧な針目に、自分が自給自足の世界からほど遠いところにいることを感じる。
祖母は12~13歳で母を亡くし、その母が縫いかけたままの妹の筒袖の着物を仕立てるべく、縫いかけの片方の袖をほどいてみた、という話
も一緒に思い出したのだった。
明治20年前後に生まれた祖母は、そこまでの生活能力を持っていたということなのだ。
織ったり、縫ったりすることもせずに、山ほどの衣類を持てる私・・・・・これこそ地球温暖化の原因かもね(笑)
妹に布の縦と横の裁断に気を付けてと言われていたのに、どっちが横なのかしらと悩む私。
まあひとつ縫ってみて様子をみよう。なんたって布地は有り余るほどあるのだから。中はもちろん小豆で。
連休の2日目は窓拭き65枚やっつけた。3日目は20枚それでもまだ終わらない。
家にいると仕事が見えすぎて休まらない。
ちーちゃんと約束していた、紅葉を見に行くことにした。
軽井沢の紅葉は1週間前だったら最高だったかもしれないが、それでも十分美しい。
ちーちゃんは今学校の中庭のそうじ当番で、毎日桜の落葉で掃除が大変なのだという。
桜の葉の美しさより、そちらに頭がいっている様子で笑ってしまった。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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