ここ何年か模索してきたのが習い事です。仕事があると昼間はダメだしと公民館活動の一覧を眺めたりしていました。しかし一番の問題は「やりたい事」が見つからないことでした。
友人たちに誘われても、3つの時から嫌いと思っている「歌と踊りと鳴物」関係はどうしても乗れません。友人たちに誘われて始めた大正琴の習い事を止めた時、すごい解放感を感じました。その時習い事は本当に自分が好きだと思えるもの以外には手を出さないと固く決意したのでした。
大正琴を天袋にしまった時感じたあの解放感・・・・・本当に無理していたんだと思いました。友人たちとのおしゃべりは楽しいけれども、発表会でみんなの足を引っ張らないためには努力しなければなりませんから。
手先の不器用は自他認めるところ。
ここ何年かパツチワークの作品展を見たりすると、何か心惹かれていたのです。そして「つるし雛」のあの赤い華やかさにも。
つるし雛は各地で見かけました。その度に心惹かれました。ときめくのです。
先日小諸の中棚荘でたくさんのつるし雛を見させてもらいました。
お教室を持っていらっしゃる方は私のご近所の方でした。
この頃は新しいお弟子さんを取っていらっしゃらないということのようでしたが、幸いにも本当に幸いにも入れていただくことができました。
今始めなければ後がない・・・・そう思いました。
縫い始めて感じたのです、私は針を持ちたかったのだと。
でも不器用は隠しがたい・・・・・少し考えごとを始めると縫い目が荒くなってしまう。
急がなくてもいいんですよ、と先生がおっしゃつてくださる。
そうなんです、私は作品を作るというより一針一針を縫うことに楽しさを感じるようです。
今まで針を持つことがなかったから、この先あるわけがないと、布や古い衣類も処分してきました。
実母は90歳過ぎまで毎日針仕事をしていました。それが生きがいだったのです。
そのDNAが自分の中にあったのだと・・・・・知りました。
母のお墨付きの不器用で、自分でもいやというほど自覚していたから、絶対にこの手にはいかないだろうと思っていたのに、最終的に心ときめいたのが針仕事でした。
目と肩が付いていくかが心配ですが、ちょっとうれしい気分です。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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