母の部屋のお片付けを手伝って、というか半ば強引に使わない物を部屋から持ち出しましたら、収納グッツが余りました。
その3段重ねのグッツに私の冬物以外の洋服が収まりました。ホント私の物少なくなりました。
少なくなると管理しやすい!!
死蔵品が少なくなるみたいで、どんどん着ようという気分になるから不思議です。
納戸を覗いていたら、嫁入り道具の「おへら台」が目に入りました。
「おへら台」なんていったってお分かりにならない方ばかりでしょうね。
裁縫用の台なんです。和服を縫う時に使うものなのです。
嫁入りの時、自分で買ったものなのか、母が用意してくれたものなのか思い出せません。
私の年代で和服を縫う人もめずらしかったのですが、学生時代長い休みには、和裁の先生のもとに通っていたのでした。
単衣まではよかったのですが、袷になると、生来の不器用さが災いして苦しんだことを思い出しました。
結婚してから縫ったのは、夫の浴衣だけのわが裁縫人生です。
その裁縫台が夜目で新品のようにみえましたので、若い頃お裁縫をずっと続けてきた友人に「もらってくれないかしら」と電話したのでした。
迷惑な話だとは思ったのですが、これと同様な物が売られていないことは確かだと思ったのです。
和裁はしてないけれど、着物のリフォームを楽しんでいるとのこと。
誰かに使ってもらえればと胸をなでおろしたのですが、翌朝白日の下で見たら、細かい染みがついています。
まさかこれは差し上げる訳にはいかないわ。
それでもと漂白剤でふきましたら、染みは確かにとれたのですが、少し黄ばんでしまいました。
やっぱりこれは私のもとから離れられない運命なのかもしれません。
なかなか手放せないものもあるんです…・捨て摩を自認していますが。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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