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農作業小屋の片づけ物語

 片づけました。3日のお休みのうち2日間を集中して農作業小屋の片づけをしました。

 夫曰く、だいぶスキスキしたと。でもまだまだ道半ばの状態。

 片づけしたとしても、最終処理までの道は遠いから・・・・・ためることなかれ・・これ教訓である。

 これをどこに持ち込めば・・・・ほとんど有料だからねえ。

 まずスピードスプレーヤー(消毒する車)の行先を決めること。そうすると空間がうまれるから。

 小屋の絶対量を少なくする・・・・物がたまらない絶対的条件。

 そこまで持っていきたい!!

 ねえ、あなた来週の週末の予定は?と妻は鼻息荒いのです(笑)

 「ねこ」ってご存じですか? 猫ではありません。稲わらをたたいて柔らかくしたものを編んだものです。とっても手間暇がかかったもの・・・・ビニールシートなんて存在しない時代、この上で収穫した豆などをたたいていたような気がします。

 とっても貴重品だったのだと思います。それが4枚もありました。燃やしてもいいものなのですが、なかなか燃えないものなのだそうです。あまりにも緻密なゆえにでしょうか。

 まだまだ昭和なのか明治なのか江戸なのかわかんないお宝も出てきたりして・・・・。

 恐る恐る除いた箱の中から、塗のお椀類がど~んと出てきたのでした。大勢のお客様を招いた時に使うための物で、絵柄がない無地の地味目。でもいろんな形の物だから、お膳にのせる料理一式すべてをこの塗り物によそつたということなのでしょう。

 母の時代までは使ったのかもしれないが、私はお初にお目にかかった物。

 父がまだあるよー、と。

 代々の女たちが手をかけ続けて伝えてきたものを、私の代で処分してしまうのでは申し訳ない。

 長い間手をかけていないということは正直に、お膳の類にはっきりと跡を残していて、胸の痛い思いもさせられたのでした。

 「これを使い切ります」とまたまた鼻息荒い嫁なのでした。

 夕食後、それを収納するために食器戸棚を空けたのでした。かなりゆるゆるとしてきていたのに・・・・断捨離は行きつ戻りつつです。
                              
                                 依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家

 
                          
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