昨日、群馬まで住宅資材の工場見学に行ってきました。前日雨だったせいでしょうか、木々がみずみずしく緑色が冴えて見えます。
我が国は美しい国なんだわ、といつもより目線が高くなったバスの中から、ほれぼれと眺めていました。
稲田もほんのり黄色く色付き始めています。構造改善で四角くなった田んぼがきれいなのです。
これだけ緑が多ければ、二酸化炭素削減に役立だっているはず、そして群馬も長野に負けず山国なのだとあらためて思ったのです。
しかし高速から降りてみると、やっぱり空き家が目に付きました。
この頃思うのですが、後30年もしたら空き家ばかりになってしまうのではと。
友人の家を訪ねたら、お母様が「夜になって、明かりの点くのは2軒だけ」と家の周囲を指さして話されたことがありました。残りの8軒は空き家でした。
誰かに貸すか、売ればいいと思うところですが、広い敷地にお蚕さんを飼っていたでっかい家です。今住むとすれば水廻りに下水もなんとかしなくては。、そして結露もできないような寒い家ですもの。おそらく都会に出ていっているご子息も帰ってきても泊まっていないのかもしれません。
片道2時間の旅はそんな思いも運んでいったのでした。
4万坪の敷地に240人が働いているといいます。海外に工場移転せず、こうして工場があることがちょっぴりうれしくも感じたのでした。
そうでなければ、国内で物を買える人いなくなっちゃいますものね。
工場案内の前に記念写真をとなりました。前列8名の方なんて言われて、先輩の皆さんどうぞなんて思っていたら、1人埋まらないの。どなたかなんて見回して思いました。私も先輩の口らしいと。ハイ前列に座りましたよ。
工場見学をさせていただいて、物の高い安いには理由があることがよく分かりました。安くていい物はありません。せいぜい良く見えるものはあっても。よく見えても性能は確実に違います。多分耐久性も。
私見えなくなる裏ばっかりが気になって見てきました。
工場で働いている方が皆さん「こんにちは」とご挨拶してくださいます。ほとんど自動化していますから、目視の部分に人がいるのです。
これだけ作っても売れるのかと、我が国の住宅も作られ続けているのだと。またまた感心したのでした。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家