パラドール・・・・古いお城や修道院の横に建物を似せて作った物。本日泊まるパラドールは修道院のようだ。1965年に建てたときいていたが、玄関には1928年と書いてあった。
1928年というのはパラドールという仕組みができた年なのかしら。
ウエルカムドリンクはオレンジジュースとスイカとキュウイの串刺し。夕食前なんだけどなあーと尻込みしたけれど、8時半の夕食まで2時間もあるもの。
このパラドール、高い丘の上にあり、登ってくるバスがどんなにかイヤイヤをしたことか。
部屋は木をふんだんに使ってある。テラスに出る木製の扉の開け閉めはちょっと大変。テラスから北側に小高い山が見える。ほとんど木はなくむきだしの岩肌が続いている。エイラの世界にいる私は、そこに洞窟があるだろうかと目を凝らす。
パラドールだから・・・・古いものを大切にしているということなんだろうな。でなきゃあ日本じゃあクレームかも(笑)
時間をつぶすために展望台まで歩く。10分ばかりの道を登っていったら下るではないか・・・・ようやく体力を回復してきたのに・・・もう登るのイヤ(笑)
途中で腰掛けてハエンの街を見下ろす。大きな街・・・・こんなに大勢の人がなにをして生計をたてているのだろう。工場らしいものが見えないだけに、不思議な思いがする。
この旅一番の豪華の夜。
北側の崖山が夕日にそまるのではという期待をしながらの夕食だったが、ただ紫色に染まって暮れていった。
そんなロケーション、ガイドブックにありましたか?って。「ありません、私の期待だけです」とは同行者のロマンチストの奥様の弁でした。
それでも朝日はステキらしいですよ、となり元気な皆様は翌朝早起きなされたよう。
私は前菜のみで、サラダも子牛の煮込みも食べられず、1杯のグラスビールで生きていたのでした。
バスの出発頃、つばめがいっぱい舞っていました。日本のつばめよりも体格がいいわ、この国の人と同じで。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家