昨日の続き。
介護なんてまだ先のことと思っている方、私もだけど・・・・いい勉強になりました。
実家の両親は父は70歳そこそこ、母は90過ぎの大往生でしたが、常に兄夫婦がいてのことでした。手を出すだけでいい・・・・よくあるパターンですが・・・・。
今回ケアマネジャーからあらかじめ「そうなった時はお願い」と言われてはいたものの、何をどうするかということの把握をしていませんでした。
入院手続き等、ケアマネでは出来ないことをするという認識があった位です。
突然の入院になると、身の回り一式が必要。まさかタンスを開いて持ち出すことまではできないから、売店で購入。
ご主人の分は入院道具一式が常に用意してあるらしいので、ある場所の確認をしてケアマネに連絡する。
ケアマネは自宅でご主人の身の廻りのものを用意してくれる。
ケアマネがショートスティを申し込んでくれ、ようやく安心。
ショートスティとは、療養型ですから・・・・日頃飲んでいる薬を全部もらってきてくださいって言われて「は~い」。
午後介護タクシーが迎えに来る前に、家の中を片付ける。冷凍庫に入れられるものは冷凍庫へ、果物類は冷蔵庫へ。生ゴミも処分したり・・・お風呂を見ればなぜか満杯、意味あるのかなあー、それでもこの時期スイッチは切れないから、設定温度を下げる。
花の鉢は預かって事務所に。家中の鍵を確認して・・・・あれーかからないわ!!
言ったら心配するだろうから、明日プロを入れよう。
介護の手続きをしようとしたら、私ではダメなのだそうだ。
日常生活のことがわかる人に説明をしたいとのこと。つまりできるサービスはここまでという線引きをはっきりさせたいということなのだろう、と解釈。
奥様の病棟に行ってもらうことにする。
手回り品を整理して、隣のベットの方にご挨拶したら・・・・お知り合いの方。まあーどうなさいました、とお聞きしたら、とってもいい話し相手にめぐり合えたとばかりに長~い物語が始まりました。
すみません今日ばかりは、最後までお付き合いできません、ごめんなさい。
それでも「倒れて3日間発見されなかった」の言葉に身がつまされました。
薬をいただくために各科を廻り、病院に不案内だから、それだけでも行ったり来たり。病棟となると東西南北の病棟が、付け足されたようになって迷路のよう。
2つの病室を日に何回と往復しても、方向音痴状態。
ようやくたどり着いて会計を済ませて院外薬局へ・・・・FAX送りたくとも、いつもの薬局はあの当たりときいただけで、名前が我が頭にインプットされていないのよね。
薬局では、これから調剤しますから1時間かかります。おもわずエーッと。ところで何時までやっていますか、と問えば5時ですと。
この1時間の間に、何をしなくてはいけないかと言えば「自分のお医者さん」行きである。時計を気にしつつ診察を終えたのは、5時5分前、会計も薬局もせず、先の薬局に時間内にたどり着いた。
薬局を出たら「カラスなせ鳴くの」のチャイムが聞こえた・・・ピッタシだわ。
病室に薬を届けて、自分の病院に戻った。
会社に戻り、遠くに住む息子さんにこの日2度目のメールを送って「心配ないよ」と報告を入れた。
ケアマネのちゃ子ちゃんと電話で話して、奥様がご主人を介護が出来ない場合を考えなければならない時期がきたかもしれないと話した。
こんなこと・・・と思っていられる方は幸せかもしれません。
90歳近くなれば十分ありうることなのですね。夫婦2人でなんとか暮らしていても、いざ片方か倒れるとどうにもならない状態になるのですね。当たり前だけど。
自分がもし急に入院する羽目になった時のために、身の回り品を小さなスーツケースにでもいれておきましょう。本も入れておくといいそうですよ。
そんな事も考えさせられた1日でした。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家