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レスリングやっぱりオリンピック種目にあって欲しい。

 レスリングが2020年オリンピック種目から除外されるというニュースが流れた。今までなら一般常識に聞き流している程度なんだが・・・・。

 孫たちがレスリングをやっているとなると話は別である。手を止めて聞き入ってしまった。

 小学校入学以前に身体を鍛えてくれるところがレスリングだったというご当地事情で、体力の有り余る孫がレスリングの稽古に通い始めて2年。

 まあどちらかと言えば、息子の意向が強かったのだろうけれど。息子本人は野球一筋できていた。孫に生後半年からボールを握らせていた位だったから、ホーッと思ったものである。

 最初のレビュー戦で銀メダルを取った彼は、帰りの車の中でべそをかいて、父親のかわりに運転手とお子守に同伴した私と夫を戸惑わせたり苦笑させたりした。

 家に帰ったら銀を金に塗りたいと・・・・彼なりに父親にこのメダルでは見せられないというプライドを見た・・・・笑っちゃったけど。
 
 デビュー戦は緊張のあまり身体が動かなかった・・・そのくやしさを知ったのだろう。

 そんなレスリングが生活の一部になり、今年の1月には2つ違いの弟が4歳を前にレビユー戦になった。

 こちらはまだ・・・なにがどうなのかを理解してはいない。初めて貰った銀メダルは宝物のようだが。

 いずれ3番目もその路線かな・・・・。

 私たちは近くで試合がある時にしか見に行っていないが、感じることは多い。

 小学生・幼稚園児のレスリング教室があるところは限られている。すなわち指導者がいるかどうかである。

 この地のレスリングの歴史は長く、地域にレスリングを学んだ人が多い。その方々がボランティアで後進を育ててくれているのである。頭が下がる思いである。

 週末だけかと思ったら、その他の日もだというからすごい。

 上級生は試合の前後にフォローしてくれるし、女の子たちは我が家の孫の面倒もみてくれる。

 練習ともなれば2歳児も一丁前にマットの上を駆け巡っているのだろう。いずれは仲間・・・と認めてくれているらしい。

 兄弟姉妹が少ない時代である、この雰囲気の中で学ぶ物は多いはずと確信している。

 いずれは自分の好きな道(運動)を選ぶであろうが、ここで得たものも、得られるものは多いだろう。

 オリンピックに出れる人は、ほんの一握りだが、こうして地域で後進を育ててくれる人にとっても、学んでいるいる人にとっても寂しいもの以上のものがあるような気がする。

 スポーツは身体だけではなく心の鍛錬になっているのだと、こんな幼子を見ていても感じるのだ。

 やっぱりオリンピックにレスリングがあったほうがいいなあー。

                           依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
 
 

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