季節は秋に差し掛かり台風の被害が目立つようになりました。
実際雨漏りに関するご相談も何件かいただいております。
皆様のお宅はいかがでしょうか。
さて今回は床や屋根を解体した状況についてご紹介いたします。
前回 リフォーム前の当物件についてご紹介いたしました。
経年劣化を感じさせるものの状態はよいといった印象でしたが、
実際解体してみないと本当に健全であるかどうかはわからないのです。
これはリビングルームの床を剥がした状況です。
現在新築住宅のほとんどは土間コンクリートを打設しており、
そのコンクリートの下にシートが敷かれ、地中の水分が住宅に
害を及ぼさない構造となっております。
今回、この住宅ではその施工法が一般的になる以前のものであったため、
床下は土ですが、よく乾燥しており床の下地材も健全な状態が
保たれておりました。
とはいえ、この際に白アリを防ぐ薬剤の散布を行いました。
(←既存浴室の解体状況)
リビングもさることながら、
水まわり(浴室、洗面、キッチン、トイレなど)の
床下も健全な状態でした。
目に見えないところもしっかりと造られた住宅です。
ただ、外部となると状況が変わってきます。
これはベランダの手すりを解体したところです。
上部に取り付けられた金属製の笠木を外したところ
下地の木材が腐食しておりました。
外部は雨にさらされ、太陽光線の悪影響を受け
劣化してゆくのです。
さらに、これは屋根の一部(破風と言います)ですが、
ここは下地材が完全に腐食し、仕上材が脱落しかかっていました。
屋根材の劣化、雨の吹込みなど様々な要因があって
このようになってしまうのです。
技術の進歩があったとしても
完全なメンテナンスフリー住宅の実現は難しいのです。
昭和町 F様邸リフォーム現場③につづく、
担当 H.M
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