代表の須田です。 お盆のお話をしたいと思います。
子供の時から、お盆を過ごしかたは同じです。
13日に先祖を迎え 親戚と行き来をして、15日に先祖を送る。
送った翌日は墓参り。
うちのお寺は、16日が施餓鬼です。
今年はおばあさんの新盆です。
新盆とは、亡くなってから最初に迎えるお盆の事だと思っていたら、違っていました。
亡くなって、49日を経て仏になって、初めてのお盆が新盆なんだそうです。
私の子供の時のお坊さんは、お盆の時期は全ての檀家を棚経に回ったものです。
今は新盆の家だけです。
飾り付けは、いつもと少し違います。
私の子供の頃とも違います。
昔は盆棚を置いましたが、今は省略形です。
本格的でないと言うのは、用意するのが面倒というのが、理由かな。
以前の盆棚は、四隅に竹を立てていました。
今年の新盆は、お坊さんが来るし百歳まで生きたおばあさんに敬意を払って、一番古い掛け軸を下げました。
200年ほど前の、文政8酉年に先祖が高野山へ行ったときの掛け軸です。
施主が『駒井市郎兵衛』となっていて戒名は当家の先祖のものです。
現在の須田と苗字が違うのですが、これは江戸以前の先祖伝来の苗字です。
苗字は、江戸幕府の政策で武士以外は公式に名乗れなかったのですが、一族を表すのに使われていました。
維新回天後の明治になり、平民苗字必称義務令(へいみんみょうじひっしょうぎむれい 明治8年太政官布告第22号)が出されました。
このとき苗字を付ける際に、話し合って須田を名乗ることにしたのだと思います。
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