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キシャベンからイマベンに

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「キシャベン」とは、「汽車便」と書くそうです。

汽車便は、漢字の通り昔の列車に設置されていたことから付いた名前だそうで、座らずにかがんで用を足す便器です。

写真のお宅は、お孫さんからのプレゼントで、座って用を足せるようにと、汽車便の上から便座をかぶせられる商品を置いていました。

お孫さんからのプレゼントだったので今のまま使いたかったご様子ですが、タンクが壊れてしまい、使用しずらくなってしまったため、交換するすることになりました。

今回は、その「キシャベン」から、現在主流の便器、「イマベン」にする工事です。

さて、簡単に交換とは言いましたが、汽車便の交換は通常の便器交換より大変なんです。

もちろん交換は可能ですが、

①壁と床の仕上がりがタイルで、解体に、はつり工事が加わる。

②ほとんどの場合、木下地は腐食している。

③床が一段上がっているので、床下地を作るのに時間がかかる。

と、上記はまだいいのですが、一番は汽車便をお使いのお宅は古いお宅が多いため、家にトイレがひとつしかないことが多いんです。

つまり、一度便器をはずしたら、どんなことがあってもその日のうちにトイレを仕上げないと、お客さんが夜トイレに行けなくなってしまいます。

これが一番大変です。

お宅に二つあれば、安心して仕事ができますが、ひとつだとそうはいきません。

何事も問題なく工事が進んだとしても18時頃までかかります。

はがしてみないと分からない事も多くあり、22時頃までかかったということもあります。

前置きが長くなりましたが、今回もさあやるぞと気合を入れて取り組み始めました。

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床と壁のタイルを撤去し、新しい壁・床の下地を作ります。

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今回は、壁に化粧パネルと言いまして、薄いベニヤ板に壁紙が張ってある材料を使用しました。

床も、水廻り用のフローリングを使用しましたので、クロス屋を呼ばないで施工する事ができ、施工時間短縮を計りました。

短くなるからと言って見た目が悪いわけではありません。壁材のデメリットは、柄が少ないというくらいです。

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タイルが貼ってあった部分だけを解体し、化粧パネルを貼りました。

コンセントが室内に無かったので、追加しました。

なぜなら「イマベン」にはウォシュレットなるものが付いているからですね。

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仕事が始まると、大雨になりました・・・

雨をしのげる庇があったので、なんとかできましたが、結局最後は20時までかかってしまいました。

暗くなって慌てて撮ったので、写真は暗いですが、本当はとても明るいトイレになりました。

お客様も喜んでくださいました。遅くまでがんばってくれた、各職人さんにも感謝です。

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