最初は外壁塗装の依頼でお電話いただいたK様。
ライファ今治の外壁塗装と言えば、まずはドローン点検ですよね!
早速ドローンを飛ばすと今回も案の定、塗膜が剥がれてもうそろそろ塗っておかないといけない段階になっていました。
破風に至っては塗膜なのか表面そのものなのかわかりませんが、完全に無い状況でした。
続いて外壁を点検しようとしてたところお施主様が「この面だけ外壁が反ってる気がするんよね」と。外壁が反る??ちょっと危険な臭いがしてきました。
確認してみると確かに反ってました。写真ではわかりにくいですが、この外壁の目地のズレから見てもわかりますよね。
このコーキングの状況から推測すると、もしかしたら内部に水が回って悪さをしている可能性が...。
そうなると、これは塗装だけではどうにもなりません。金額は上がってしまいますが、このまま見て見ぬフリをするわけにもいきませんので外壁の張替えのご提案です。
今回のご自宅は1階と2階の間に「幕板」と呼ばれる外壁の分け目がありました。そもそも外壁が反っていた部分は1階の1面だけだったのでそこだけ外壁をやり替えるのでもよかったのですが、どうせするならとのことで1階ぐるりを金属系サイディングの重ね張り、2階と屋根は塗装としました。
と、ここでちょっとお気づきになられる方もいらっしゃるかもしれませんが「なぜ金属系サイディング?」ということですよね。一般的にサイディングと呼ばれるのは2種類あって、今回の金属系サイディングともう1つは窯業系サイディングと呼ばれるセメントに繊維質を混ぜて板状に形成したものがあります。一般的にはサイディングというとその窯業系サイディングを指すことが多いです。
では、なぜ今回は金属系サイディングを使うのでしょうか。それはズバリ「軽さ」です!窯業系サイディングは1枚あたり25キロほどの重さがあるのに対して、金属サイディングは約5キロ、つまり1/5の軽さなんです!
軽いと何がいいというか、重いとダメと言った方がいいかもしれません。今回のように既存の外壁の上にまた外壁を張る場合は外壁が二重になります。新築時にはまさか外壁の上にまた外壁を張ることになるとは思って作っていないので、その下地は外壁1枚を張る程度のものです。そこにまた重たい窯業系サイディングを張るのはNGです。だからこその金属系サイディングなんです!
また金属系サイディングには「軽い」以外にもメリットがあります。それが「断熱性」です!金属系サイディングの表面はもちろん金属ですが、内部には断熱材がビッシリ詰まっています。今回のこのお宅もお引渡しの時に「1階はエアコンを付けなかった」とおっしゃられるぐらいでした。
デメリットとして挙げられるのがなかなかこの金属系サイディングを施工できる職人がいないということと、金額が窯業系サイディングに比べると高額になってしまうということです。施工できる職人がいない場合はぜひライファ今治へご依頼ください(笑) 金額は...がんばります!
さて、1階は金属系サイディングの重ね張り、2階と屋根は塗装と決まり、今回も塗装に使う塗料は過去にも何度も登場したアステックペイントのリファインです!そうです、あの汚れ知らずの塗料です。となると、お施主様は白がいい!とおっしゃられますよね。次に屋根は逆に重厚感を持たすために黒。ここまでは決まってましたが、プロの私たちでも想像し難いのが金属系サイディングの柄の合う合わないです。そこでどんな感じにするかのシミュレーションを作ってみました。
こんな感じで今回は4パターンです。どれになったかはまた後ほど...。
ここから工事の流れの説明です。
まずは屋根の塗装から。
高圧洗浄での水洗いの完了です。
高圧洗浄が終わると下塗りをして、中塗り、上塗りで屋根は終わりです。途中でタスペーサーも付けました。
こうして文字にすると簡単に思えるかもしれませんが、そんな簡単にはいきません(笑) 正に職人技と言った作業が随所に見られます。だからこそこの仕上がりのキレイさになるんです!
2階の外壁部分も同様に作業しました。
表面が剥がれていた破風は、新しいのを張った上に塗装してもらいました。
次に今回のメイン工事である1階の外壁部分です。
とりあえず反っているところの外壁を剥がしてみました。
すると...、この有り様です。
予想通り、例のコーキングが切れていた部分から雨水が入って柱が腐ってました。他を剥がしてみるとまだまだ被害箇所はありました。防水紙にもシミができるぐらいなので何年もかけて蓄積されたことがわかります。
ここからは大工が入って壁を補修していきます。腐った部分は取替えて外壁の下地となるところにコンパネを張っていきます。本来はコンパネを張ることによって耐震的にも有利にはなりますが、耐震って実はバランスも大事なので今回は耐震のことはさておいてとにかく外壁が張れるようにしていきます。
そのコンパネを張った上に新しく防水紙を張って、胴縁を打って金属系サイディングを張っていきます。
サッシの周りなどは役物と呼ばれる金物を取付けていきます。最後に繋ぎ目にシーリングを打って完成です!
あと、当たり前ですが外壁にはガスや電気のメーターが付いていたり、雨樋ももちろん付いていますので一度それを外してからの施工になります。塗装に比べると色々と手間も費用もかかりますが、それを上回る満足度が得られると思います。
別にうちがすごいとか自画自賛するわけではないですが、これは俗に言う外壁塗装屋さんにはできない仕事です。外壁は塗装だけだとお考えの方、もう一度ご自宅に恋してみませんか?
一覧へ戻る