二十四節季で新しい年の始まりにあたる立春、節分はその前日にあたります。
節分は文字どおり、季節の分かれ目を意味しています。今年の立春は2月4日です。
したがって節分は1日前の2月3日になります。
節分は、家族が良い新春を迎える為に、厄を祓う意味で豆をまき、家に福を呼び入れ
る慣わしです。また、鰯の頭を小枝に刺し、戸口に置く風習もやはり、家に邪気が入ら
ないようにする為のものです。節分の豆をまくのは、一家の主の役目で、立春の前日
の夜、家族全員で行います。節分の豆は、本来は煎った大豆を用意し、神棚にお供え
してから、豆まきをしその後で、自分の年齢に一つ足した数の豆を食べました。これは、
数え年の考えかたに由来するものと言われています。また、地方によっては落花生を
まくところもあるそうです。
そして、最近、スーパーやコンビ二に節分の前に必ず並んでいるのが、恵方巻きです。
この恵方巻き、七福神にあやかり福が来てくれるよう食べて縁起を担ぐものです。
一本丸ごと食べることで、幸福や商売繁盛の運を一気にいただくことを意味しています。
切ってはいけない理由は、縁を切らないという意味だそうです。そして、七福神の具は
それぞれの意味があり、恵比寿様はキュウリ(長生きできる)大黒様は卵焼き(金運
アップ)、毘沙門天様は高野豆腐(大豆で邪気を払う)弁天様はかんぴょう(弁天様のこ
ろも) 福縁寿様は椎茸(大きな耳たぶ)、寿老人様はうなぎ、アナゴ(長い魚は永遠の象
徴)、布袋様は桜でんぶ桜はめでたい事の象徴)とさせています。
私たちは、縁起が良く、楽しく、美味しいものには、すぐに取り入れる傾向があるようで
す。ちなみに、今年の恵方、西南西は、運気を司る歳徳神がいる方向で家庭の安定や
成長を促す運気をもたらす方位とされています。