ウイスキーの定義は1、蒸留酒であること2、穀物を原料とすること3、樽で熟成させることの3点です。
その条件のもと生産国ごとの法律や蒸留所の工夫によって数多くの銘柄が誕生しています。
ウイスキーの発祥地はスコットランドとアイルランド説があるみたいですが、文献としては1494年のスコットランド王室の記録だそうです。その後ヨーロッパに19世紀に広まり禁酒令などを経て世界中に広まりました。現在、世界の5大ウイスキーと言えば日本を含め、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンと言われています。
各国の特徴を見ていくと、スコッチウイスキーは国内に約130もの蒸留所があり歴史も古くウイスキーの聖地と言われています。アイリッシュウイスキーはアイルランド全域で製造されその歴史はスコットランドより古いとされています。
しかし、アメリカの禁酒法時代から市場は縮小し現在は4つの蒸留所しか残っていません。アメリカンウイスキーはイギリスから開拓者が伝えたものですが、禁酒法などもあり困難な時代もありましたが、トウモロコシを原料とするケンタッキー州発祥のバーボンウイスキーやテネシーウイスキーなど独自の進化を遂げました。カナディアンウイスキーも独立戦争後、イギリス系農民がカナダに移住したことで伝わりました。アメリカに禁酒法時代に大量に密輸され市場が急速に広がりました。ライ麦を主原料とした風味の強いフレーバーとトウモロコシベースをブレンドするのが特徴です。
国産のウイスキーと言えば、以前NHKで放映していた(マッサン)を思い出す方も多いかと思います。
このモデルとなったのがニッカウイスキーの創業者、竹鶴政孝とリタの実話です。
国産ウイスキーの歴史は浅く、1923年にサントリーの創業者、鳥井信次郎が京都府の山崎に開いた蒸留所が最初です。その時の工場長がマッサンこと竹鶴政孝です。
シングルモルトウイスキー(山崎)は銘柄にもなり、世界中で愛飲されています。
その他にも、サントリー角瓶、トリス、オールドなどお馴染みの銘柄ばかりです。そして、ニッカウィスキーの蒸留所はドラマにも出てきた北海道の余市蒸留所、ここのウイスキー(余市)(竹鶴)も日本を代表する銘柄となっています。
髭のおじさんがトレードマークのブラックニッカやスーパーニッカは今でも多くの愛飲家に親しまれています。
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