奈良は多くの方が一度は行っているとおもいますが、コロナも落ち着ついたので、久しぶりに散策してきま した。近鉄の奈良駅から東へ歩いて行くと、まず国宝の五重塔と東金堂のある興福寺に着きます。
これは藤原鎌足ゆかりの寺で、藤原氏の氏寺です。しばらく歩くと、右側に奈良国立博物館が見えてきま すここには、仏教と関わりのある考古遺産等が保存されています。さらに歩くと、東大寺への案内が出てき ます。東大寺は奈良時代に聖武天皇が建立したもので、有名な奈良の大仏様を本尊としています。 まずは、国宝の南大門が出迎えてくれます。南大門の両側には、高さ8.4mもある木造の金剛力士像があ ります。向かって右側が吽形(うんぎょう)、左側が阿形(あぎょう)で、一般的な配置とは逆になっています。 阿(あ)は口を開いて最初に出す音、吽(うん)は口を閉じて最後に出す音、この二つは宇宙の始まりと終 わりを表し、この二人の呼吸がぴったり合えば(阿吽の呼吸)となるわけです! 中門を経て大仏殿へ大仏 殿は正式には(東大寺金堂)といい、745年から7年がかりで制作されたものだそうです。
高さは14.7mで勿論日本最大の大仏様、その壮大さと慈悲深いお姿に誰もが感動させられます。 古都奈良には悠久の歴史がぎっしり詰まっていて、新しい発見がたくさんあります。 東大寺を後にして長い参道を歩いて行くと、いよいよ春日大社、鹿達の姿も多くなってきます。 春日大社にお参りするには、本社の正門とされる南門から入ります。南門は朱色とても鮮やかで、新緑の緑 にとても良く映えていました。春日大社は、かつて奈良に都が置かれた際に、その繁栄を願って平城京の 守護の為に創建されたもので、藤原氏の守護神であるタケミカヅチの神、フツヌシの神、アメノコヤネの命 ヒメノ神、の四神を祀っています。なので、本殿も四つあります。 ちなみに、奈良の鹿は(タケミカヅチの神)が鹿島神社から奈良の都まで、白鹿に乗ってやってきたことから ここでは鹿が神の使えとして、神聖な存在となっているそうです。
そう聞くと、奈良の鹿はどことなく気品が あるように感じてきます。また、春日大社には、摂社、末社が61社祀られていて、そのなかで南門の南側の ある12社は福徳円満、諸願成就にご利益があるとされ(福の神12社めぐり)として人気があります。 その中でも、特に夫婦の大国様を祀る(夫婦大国社)は日本で唯一の存在で、夫婦円満にご利益があると のことです。
春の大和路はどこかのんびりとして心地良い所です。是非、出かけてみて下さい。
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