先月、徳島県建設労建センターへ、石綿（アスベスト）の作業主任者の技能講習に行って来ました。
最近、TVのCMなどで過去に石綿（アスベスト）の疾患になった人を対象に〇〇法律事務所にご相談下さい
などという、コマーシャルが流れているのをよく耳にします。
これは、令和3年６月９日に（特定石綿被害業務労働者等に対する給付金等の支給に関する法律）が成立し
たのを踏まえ、国が責任を認め、石綿に関わり被害をうけた労働者に対し給付金を支給するという制度です。
石綿は、安価で優れた特性（耐熱性、防音性、耐腐食性）などを持ち１９７０年代から１９９０年代にかけて大
量に我が国に輸入され、その多くが建材として建築物に使用されてきました。
石綿は、優れた特性の半面、微細なものが、いったん空気中に放出されると、消滅することなく長期間浮遊し
人がそれを吸い込むと石綿肺、肺がん、中皮腫等の病気になる危険性が高まります。
近年は、建築物の老朽化による解体、改修工事が増加し、そのピークは２０２０年代の後半に迎えます。
解体作業等に従事する作業者や周辺住民の石綿ばく露を防止することは極めて重要な課題になっています。
このようなことから、これまでに石綿含有製品の製造、使用等の禁止、石綿取り扱い作業の従事する作業者
に対する教育の実施、事前調査制度の創設等、労働安全衛生法の改正がなされてきました。
その一つに建築物の解体、改修工事において、石綿含有建材を扱う作業では、石綿作業主任者を選任し、石
綿障害を予防するなどの規定強化があります。
１，作業に従事する作業者が石綿等の粉塵により汚染され、また、これらを吸収しないように作業方法を決定
し指揮すること。
２，局所排気装置、換気装置、除塵装置の設置と点検管理。
３，保護具の使用状況の監視等
私たちもリフォームの仕事に関わっている以上、これらの問題を避けることは出来ません、これからも知識を
つけながら現場での安全面を考慮し、現場作業を進めていくよう、努力していきたいと思います。