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『私の本棚』 vol.03

こんにちは。内海建設の社長の内海です。
自分の本棚にある本をご紹介する「私の本棚」シリーズ。

第3回目は、2017年に購入して以来、毎年桜が咲く頃になると本棚から出して読み返す本をご紹介します。

『さくら研究ノート』 近田文弘 著

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日本の春といえば「桜」ですが、私はここまで桜(ソメイヨシノ)について詳しく調べられた本に今まで出会ったことがありません。

子ども向けにわかりやすく語られている本ですが、大人でも桜のことを楽しく、しっかりと学べる専門的な本となっています。

春から始まって1年間の桜を追いながら、花のこと、実のこと、葉のこと、幹のこと、さらには、桜が咲くメカニズムについても丁寧に説明されています。
また、「食べる桜」として、桜餅のことまで記述があり、さまざまな角度から桜のことをわかりやすく解説してくれています。

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例えば、1本のソメイヨシノの木に付いている花びらは、重なり具合にバリエーションがいろいろあるとか(花びらのパラシュート!)、
サクランボの実がなる木と桜は同じようでいて実は同じではないとか、
どうして花が散るのか、葉はどんな働きをしているのか、散ってしまった後、どのように芽ができてくるのか・・・といった興味深い話がたくさん盛り込まれています。

造園家でもあるイラストレーターのかわいらしくもリアルな挿絵も、この本の魅力の1つです。

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また、この本を読んで、自分が新たに学び直したことのひとつに、「呼吸する幹」の話があります。
幹の外側の何枚も重なっている薄い樹皮の裏側には、実は葉緑体を持っている皮があって、そこでは光合成がおこなわれているとのこと。

樹皮の中の葉緑体は、皮や皮目を通じて日光を受け、二酸化炭素や水を取り入れています。春になると一気に花を咲かせるエネルギーは、実はこうして蓄えられているのです。

今までとはまた違った「桜」の見方ができるようになり、この本を通して「学ぶ」ことの大切さを久しぶりに実感しました。春のシーズンにぜひ皆さんもご一読ください。

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