こんにちは。内海建設の社長の内海です。
9月に入っても日中はまだ暑い日がありますね。
暑い日が・・・と書きましたが、歩いている自分の影はだいぶ長くなってきました。また、青い空も高くなって秋の気配をずいぶん感じるようになりました。
先日の「中秋の満月」も虫たちの合唱♪の中、夜空に綺麗に浮かんでいましたね。
明るい月を見ていつも感じるのは、宇宙の神秘です。
あの岩石の塊の「月」を、気の遠くなるような距離にある太陽の光が照らして、その反射した光がまたほんのりと地球に届き、真夜中でも足元を明るくしてくれる現象に、太陽のパワーを感じます。
さて、このブログでは、思いついたことを徒然的に書き込みさせていただいていますが、これから「私の本棚」と称して、時々ですが自分の本棚にある本のご紹介をしていきたいと思います。
また、お客様やスタッフにも好きな本の紹介をお願いしてみたいと考えています。その時にはお声をかけさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
たまたま、本日の夕刊に私設図書館を運営されている方の「本の価値」についての記事に目がとまり、それには「紙の本は他の人とシェアすることで新しい価値が付与される」・・・・・と書かれていました。
私もそんな感じがしています、紹介した本に興味を持たれた方には貸出しをして、ぜひ読んでみてもらったらと思っています。
まず、第一回目は残念ながら2021年に活動をやめてしまった『INAX出版』(LIXIL出版)から2007年に刊行された 『バードハウス 小鳥を呼ぶ家』 の紹介です。
外観は約20㎝の正方形に近く、厚さは8mmくらいの手に取ってみたくなるサイズ。当時の『INAX』らしい 「デザイン・建築・自然環境・生態系・モノ」 などをテーマとしてシリーズ化された本の一冊です。
まず、執筆者のプロフィールをご紹介します。
井筒 明夫(バードハウス研究家。前ヴェンチェーリ・スコットブラウン建築設計事務所相談役)
1930年、福島県生まれ。青山学院大学文学部卒。セゾングループ、西武百貨店、パルコなどの総務・開発・建築担当役員を経て、ノール・インターナショナル・ジャパンの代表取締役に就任。
退任後、東京大学、京都国立近代美術館、クランブルック芸術大学院大学、カーネギーメロン大学日本建築文化研究調査ツア―などで「ミースの建築に見られる日本建築の影響」について講義・講演を行うほか、北海道東海大学の非常勤講師となり、現代デザイン論、バードハウスについての論文執筆・講演を行う。
著書「バードハウスー野鳥たちの楽園」(光文社新書)、「The Bauhaus――A Japanese Perspective ana a Profile of Hans and Florence Knoll」(バルハウスとノールデザイン)」(鹿島出版会)ほか。
ページをめくると、「井筒明夫」さんのお家にあるバードハウスが、ところ狭しと並んでいるお庭の写真が大きく掲載されていて、まずはお庭の探検からストーリーが始まります。
そのほか、バードハウスが設置されている風景や、利用する鳥たちのイラスト、バードハウスの作り方や設置の仕方など、「今度の休みの日に作ってみようかなぁ」と思ってしまうような写真が満載。見ているだけでも楽しくなる本です。
実は当社のオフィスにも、この本の影響を受けて作ったバードハウスが飾ってあります。
文中に、執筆者の友人のドイツ人教授の語った言葉が掲載されていました。
「私はこの鳥たちの名前も習性も知りません。でもこの小鳥たちは東西に隔てられた壁も、自由に飛び越えることができる。自然の恵みをもたらし、勇気を与えてくれる存在なのです。この小さな友達は、私たちの自由の象徴です。」(それから1年後の1989年11月に「ベルリンの壁」は崩壊した)
昨今、ロシアのウクライナ侵攻などにみられるように、世界中がきな臭くなってきています。戦争の武器がバードハウスに変わることを願っています。
内海
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