みなさまこんにちは。LIXILリフォームショップ UTSUMIの店長・岡田です。
今回は前回に引き続き、ペットと幸せに暮らす家づくりの秘訣について考えます。
コロナ禍によっておうち時間が増えたことで、最近は「家を新築したらペットを飼いたい」、
「ペットが飼えるように家をリフォームしたい」という要望が全国的に増えているそうです。
室内でペットを飼う場合には、それなりに環境を整えてから迎えてあげる必要があります。
特に新築の場合には、真新しい床や壁が傷だらけになったり、ペット臭が取れなくなったりするのは辛いですよね。
また、せっかく新しい家族としてワンちゃんやネコちゃんを迎えても、暮らしづらくて体調を壊したりしたらかわいそう。
そんなことがないように、ご家族とペットが快適に暮らすための対策を事前に考えておきましょう。
前編ではネコちゃんとの快適な暮らしについて取り上げましたが、今回はワンちゃんと快適に暮らすためのポイントをお伝えします。
前編でご紹介した「ネコと快適に暮らす」は、こちらをご覧ください。
■犬のルーツはいつ・どこで?
まず、これから犬を飼う方も、すでに飼っている方も、犬の習性を理解するためにルーツを知っておきましょう。
犬のルーツは、今から約1万5千年前に遡ります。
当時中近東に生息していたオオカミが徐々に家畜化し、アジア、ヨーロッパ、アメリカへと拡がっていきました。
家畜化するに従って、狼の特徴だった長い鼻や下顎が短くなるなど、顔も徐々に変化していきました。
さらに、人間の手によって品種改良も次々と行われ、現在では非公認を含めると世界で700〜800種類の犬がいるといわれています。
■犬の性格や生活習慣について知っておこう
オオカミはもともと社会性が強く、群れで狩りをします。
その習性が犬にも受け継がれ、社会性が強く、集団生活が好きなことから、犬は元来、人と一緒に暮らしやすい性分だといえます。
犬を飼う上で絶対に必要なのは、毎日散歩をすること。
夏場は猛暑日が続くので、アスファルトで犬が足の裏をやけどしたり、熱中症になったりしないように、
日の出前か夕方に散歩に出かけましょう。
また、犬は走り回るのが大好きなので、室内で飼う際にはある程度の広さが必要になります。
体格にもよりますが、犬用のケージも猫用より広いスペースが必要です。
■犬が好きな遊びについて知っておこう
犬は本来、獲物を求めて野山を駆け回って狩りをする動物なので、室内で暮らしているとどうしても運動不足になりがちです。
運動不足は肥満だけでなく、ストレスにもつながるため、毎日の散歩に加えて、生活の中に遊びの時間も取り入れてあげましょう。
時間は1日に30分から1時間程度が適切です。
室内で遊ぶには、おもちゃを投げて持ってこさせる遊びや、嗅覚を使っておもちゃやおやつを探させる宝探しなどがおすすめです。
室内で犬と遊ぶ際には、興奮させすぎないこと、おやつを与えすぎないこと、誤飲や怪我につながる危険なものは事前に避けておくこと、
床に滑り止め対策を施すようにしましょう。
■犬と一緒に暮らすときにはこんなことに注意しよう!
次に、実際にワンちゃんと暮らす際には次のようなことに注意が必要です。
『ケージの配置に注意!』
犬は猫と違って上下運動が苦手で、室内における行動範囲も限られるため、ケージを置く位置が重要となります。
ケージを置く位置を決める際には、次のことに注意しましょう。
『窓際は避けましょう』
犬の寝床を窓際に設けるのは、夏の直射日光で暑くなるのでN Gです。
直射日光が当たらず、風通しのいい場所に設けてあげましょう。
『家の中心に置きましょう』
犬にとって、家や庭は自分の縄張りです。
そのため、ケージは縄張り全体を見張れるように、家の中心に置いてあげましょう。
逆に、外と隣接する壁や窓、玄関などの場所は縄張りの端っこにあたるので、置かないようにします。
ケージの置き場所が境界線に近ければ近いほど、警戒心が強まって落ち着きがなくなってしまいます。
『人の生活動線上に置かないようにしましょう』
家族が通る生活動線上や人の出入りが多い場所は落ち着いて過ごせないので、ケージを置かないようにしましょう。
猫の場合には、外の風景が見える場所に休憩場所を設けてあげると喜びますが、犬の場合は逆効果です。
玄関や窓の付近は避け、リラックスできる家の中心に置いてあげましょう。
『床の選び方に注意!』
一般的なフローリングの床は滑りやすくて足に負担がかかりやすいので、床はすべりにくくて柔らかく、クッション性のあるものがおすすめです。
最近はペット用の滑らないフローリングも発売されていますので、素材を確かめた上で愛犬に合ったものを選びましょう。
また、滑りにくい床タイルを使って土間リビングを設けてあげると、掃除がしやすく、万一おしっこされてもニオイがつく心配がありません。
トイレの粗相をする心配がなければ、絨毯やカーペットを敷くのもおすすめです。
『階段や段差に注意!』
犬は段差が大の苦手です。
特に、幅が狭くて段差が続く階段は、かなり無理な姿勢をとらなければならないため、足腰への負担が大きく、落下の可能性もあるので大変危険です。
見た目的には何の問題もなく上り下りできているように見えても、毎日繰り返すと体に負担をかけ続け、椎間板ヘルニアの発症リスクが高くなります。
2階建ての家の場合には、必ず階段にゲートを設けしましょう。
室内の各スペースで注意すべきこと
1)リビング
犬は何でも口に入れる習癖があるので、危険なものやかじられたくないものは、犬の届かない場所にしまっておく必要があります。また、感電を防ぐために、コンセントやコードにはカバーをしましょう。
2)キッチン
キッチンは水や火を使う場所なので、小さな子どもと同様に犬にとっても危険な場所です。ゲートや柵で仕切って、犬が入れないようにしておきましょう。
3)玄関
散歩好きな犬は、玄関のドアが開くだけで興奮し、ドアの外に飛び出すことがあります。そのため、玄関ドアにゲートや柵を設けて二重扉にするか、扉を開ける前にリードを装着するようにしましょう。
4)温度管理にも万全の注意を!
犬は体温調節が苦手なので、室内の温度にも気を配る必要があります。冬の寒さには比較的強いですが、夏の暑さには弱いため、温度管理が特に重要です。
夏場は必ずエアコンをつけて室内を涼しく保ちましょう。
また、湿気も皮膚トラブルの原因となるため、ジメジメする季節には除湿機を使って室内の湿度も適切に保つ必要があります。
■犬と幸せに暮らすための住宅設備
LIXILでは、犬の暮らしやすさを考えた住宅設備のラインナップを豊富にご用意しています。そのいくつかをご紹介しましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★お掃除しやすく足腰にやさしい床「ラシッサ S/Dフロア耐水・ペット」
耐水性、抗菌性、耐アンモニア性を備えつつ、ペットの足滑りにも配慮した高機能床材。耐水性と耐アンモニア性に優れているため、オシッコをされても変色しにくく、拭き取りも簡単です。また、床の表面に採用したハイパーフィルムが、床の滑りによるペットの足腰の負担を軽減します。
詳細はこちら↓
https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/lasissa_taisui/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■気になるペット臭を消臭し、室内のジメジメ感も解消「エコカラットプラス」
犬を室内で飼うときに気になるのがペット臭。
室内の壁にエコカラットプラスを貼ると、ペットのニオイの原因となる成分を吸着・軽減。
しかも、珪藻土や調湿壁紙よりも短時間ですっきり脱臭できます。
また、湿気の多いジメジメした場所は皮膚病の原因にもなるため、温度に加えて湿度管理も重要です。
エコカラットは室内の湿度を調整し、カビやダニの繁殖の抑制も期待できます。
特に、梅雨から夏にかけてのジメジメした時期も、ワンちゃんが快適に過ごせます。
詳細はこちら↓
https://www.lixil.co.jp/lineup/tile/ecocarat/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ワンちゃんが快適に暮らすための防音・断熱窓「インプラス」
内窓「インプラス」は、室内の断熱性能とエアコン効果を高め、暑さが苦手なワンちゃんでも快適に過ごせます。
また、防音効果も高いため、鳴き声などが周囲に漏れずにすみます。
詳細はこちら↓
https://www.lixil.co.jp/lineup/window/inplus/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■外出中にワンちゃんを見守るIoTホームリンク「ライフアシスト2」
ワンちゃんが家でちゃんとお留守番できるか心配な方におすすめ!
おうちをスマートホーム化することで、外出先からでも家にいるワンちゃんの様子がわかり、冷暖房などの室内環境も調整できます。
詳細はこちら↓
https://www.lixil.co.jp/lineup/smarthome/lifeassist2/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■外遊びが大好きなワンちゃんに!
「ガーデンルーム」
リビングとつながるガーデンルームをワンちゃんとのくつろぎ空間に利用しては。
雨などでお散歩に出かけられない日でも、お家の中で思い切り遊べます。
詳細はこちら↓
https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/garden_room/
「床タイル」
床がタイル張りだと、万一おしっこをした際もお掃除がしやすく、ニオイがこびりつく心配がありません。
また、すべりにくいので、足腰への負担も軽減できます。
室内に土間を設けたり、庭先にタイルデッキを設けたりするのがおすすめ!
デッキにはワンちゃんの足の裏にやさしい人工木を用いる方法もあります。
詳細はこちら↓
https://www.biz-lixil.com/service/proptool/sheet/pdf/a_in13031.pdf
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このように、ひと口にペットといっても、ワンちゃんとネコちゃんの違いだけで、
住環境における注意ポイントがこんなにも色々と異なるので、犬と猫を一緒に飼う場合は大変ですね!
でも、どんなペットも大切な家族の一員。一緒に快適かつ幸せに暮らせるように、
できる限りの環境を整えてあげたいものですね。
LIXILリフォームショップ UTSUMIでは、お施主様とじっくりお話ししながら、
どうしたらペットと一緒に快適に暮らせるかを考え、理想の住まいをご提案します。
リフォームはもちろんのこと、新築をご計画中のお客様もぜひお気軽にご相談ください。
また、当社の施工事例もぜひご覧ください。
https://utsumi-kensetsu.co.jp/works/
文:LIXILリフォームショップ UTSUMI 岡田 加容子
一覧へ戻る