ライフスタイルコンパスを大切にする理由
みなさまこんにちは。菊川市の内海建設です。
私たちがお客様から新築やリフォームのご相談を受けたとき最初にすることがあります。
それは、「ライフスタイルコンパス」です。
ライフスタイルコンパスがどういうものであるかについては以前ブログでもご紹介しましたが、
今回は私たちがなぜライフスタイルコンパスを大切にしているのか、その理由についてご説明します。
家は一生ご家族が暮らす場所。
でも、その時間の長さに比べたら、家を建てたり、リフォームしたりする際に
私たちがお客様と接する時間は意外と短いものです。
その短い時間の中で、ご家族のことを理解し、その思いに寄り添って、本当に望まれている暮らしをご提供するには、
限られた時間をいかに有効に生かすかが重要です。
そこで、お客様を短期間でより深く理解するためのツールが『ライフスタイルコンパス』です。
ライフスタイルコンパスは、LIXILが2万件以上の住宅経験者のリサーチ結果を元に考え出した32の設問に
お客様が答えることで、お客様ご自身すら気づかなかった深層心理まで探り出すことができます。
例えば、収納スペースを例に挙げると、『納戸などの大容量の収納を設ける』のと、
『使う場所にこまごまと収納スペースを設ける』のと、どちらがご本人のライフスタイルに適しているのかということも、
ライフスタイルコンパスの回答結果を通じて判断することができます。
その他にも、花粉症などのアレルギー症状の有無や、お客様の嗜好性、ご家族関係など、
実にさまざまなことが浮き彫りにされていきます。
その一例として、私たちが最初にライフスタイルコンパスを導入するきっかけになった、
あるお客様のエピソードをご紹介します。
ある日、ご年配の女性が当リフォームショップに1人で来店され、
家をリフォームしたいので見にきてほしいとおっしゃいました。
それで、さっそくご自宅に下見に伺ったのですが、建物は既にきれいにリフォームされていて、
特に新たに手を加える必要はなさそうでしたので、なぜリフォームのご相談にみえたのか不思議でなりませんでした。
ご本人にもやんわりとそのようにお伝えしましたが、それでもやはり、リフォームを希望される気持ちには変わりがなく、
ただ、どこをどう直せばいいのかわからないご様子でした。
そこで、ライフスタイルコンパスをやってみていただくことにしたのです。
・・・・・・その結果、
その女性は「家族みんなが集まれるLDK」が欲しいのだということがわかリました。
それで、LDKのリフォームをご提案したところ、多少の修正があったのみで、ほぼその提案通り工事を行うことになりました。
リフォーム工事を終え、後日お客様のお宅を訪ねると、その女性がとても嬉しそうな表情で応対してくださいました。
実は、その女性は、息子さんと、その娘さん(女性にとってはお孫さん)の3人暮らしだったのですが、息子さんは自分の部屋で1人で過ごすことが多く、家族団らんの時間を持てずにいたのです。
女性はご自身のことでなく、何よりもお孫さんのことを思いやり、『家に手を加えればもっと家族のふれあいの時間を持てるようになるのではないか』と考えてリフォームを希望されたのでした。
リフォーム後、LDKが明るく広々として、家族が集まりやすい空間に一新されると、息子さんが2階の自分の部屋から降りてきて、よくLDKで過ごすようになりました。
そして、家族みんなで夕食を食べる機会も増えたとのことでした。
これは、ライフスタイルコンパスによってお客様が言葉にできずにいた要望をカタチにし、リフォームを行ったことで見事に家族関係を改善できた一例です。
家族関係などの家庭事情については、親しい友人にさえなかなか話しづらいもの。住宅会社の担当者に対しては尚更です。しかし、ライフスタイルコンパスを行うことで、それを言葉にしなくても伝えることができます。
そして、それがお客様の言葉にならない、言葉にできない願いをカタチにするきっかけになります。
家づくりもリフォームも、一番適切な方法はご家庭によって異なるので、作り手の私たち自身も手探りの部分があります。それを正しい方向性に導いてくれる「羅針盤」のような役目をしてくれているのがライフスタイルコンパスです。
私たちはこれからも、ライフスタイルコンパスをコミュニケーションツールとして活用し、お客様やご家族の想いに寄り添って、より満足の高いサービスをご提供していきたいと考えています。
ライフスタイルコンパスはネット上でも簡単にできますので、皆様もご家族でぜひトライしてみてください。↓
https://www.lixil-reformshop.jp/service/lifestyle/compass/
内海建設は、その結果に基づいてご家族のプロファイリングを行い、ご要望に最適なプランをご提案します。
いつでもご相談ください。
文:代表取締役 内海 明
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