大切な家と家族を守ってくれる強い味方!
弊社が建てるお家には、「制振ダンパー」が取り付けられています。
そう言われても、"そもそも制振ダンパーってなに?"という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
という事で、今回はM様邸に付けられている制振ダンパーを見ていきながら、その機能や特徴をご紹介していきたいと思います!
まずは、実物を見てみましょう。コチラです! ↓↓
持ってみると、見た目のコンパクトさに反してズシリとした重みが。予想外に重いです。(たぶん見た目の3倍くらい重いです)
この重さからも、実際持った感触からも、しっかりとした作りなのが伝わってきました。
では、制振ダンパーは何をしてくれるモノなのか?というと、
地震の揺れ(=エネルギー)を吸収することで、「建物内部(※)」の損傷を防ぎます。
(※)建物内部・・・耐震用合板や筋交い、耐力壁など。これらは、耐震性を高めるために重要な役割を担っています。これらが被害を受けると、倒壊はしていなかったとしても家は安心して住める強度ではなくります。
日本では余震も含めると、地震はそれこそ何度もやって来ます。
そのため、家というのは1回の地震に耐えられればOKではありません。
繰り返す揺れにあっても、安心して住み続けることができる耐震性能を保っていく事が大切なのです。
その役割が制振ダンパーになります。
では、実際に設置されている様子を見てみましょう~! ↓↓
柱や梁などの接合部に設置します。
何処に設置するかは設計図面に指示されます。
弊社は「オイル(油圧)ダンパー」を採用しています
制振ダンパーは主に3種類ありますが(※)、
その中でも弊社はオイルダンパーを採用しています。特徴は・・・
・繰り返しの揺れに強い
・微弱な揺れ(揺れ始め)から反応するため、建物の変形を早くから抑える( ←コレ大事!)
・耐久性が高く、性能が衰えない
・地震以外の揺れ(台風などの強風)にも効果 などなど。
家を変形させないというのは、家を傷めないという事です。
この働きは、お家を長持ちさせるためにはとても大切な事なんですよ!
< データとして >
柱の傾き0.47度~耐震用合板が痛み始め、0.6度~筋交いが痛み始めます。
弊社採用オイルダンパーはわずか0.12度の傾きから反応し、効果を発揮します。
(※)制振ダンパーは主に3種類・・・3種類それぞれの違いや特徴を、ブログの最後に表にまとめました。ご興味ある方はご覧いただけたらと思います。
< 最後に・・・ >
今回は、制振ダンパーをご紹介しました。
私がかつて「こんな耐震装置もあったんだ!」と驚いたように、このブログを読んで制振ダンパーを知る機会になっていただいてたら嬉しいです!
日本の耐震基準は、世界的に見ても高いレベルであると言われています。
今回紹介した制振ダンパーは、その高い耐震性能を保ち続けるための装置です。
より満足のいく安心感と確実な安全性を得られるのではないかなと思います!
では、次回のレポートもお楽しみに~。
< 制振ダンパーの種類 >
・「オイル(油圧)ダンパー」
・「ゴムダンパー」
・「鋼材(金属)ダンパー」
鋼材(金属) ダンパー |
ゴムダンパー | オイル(油圧)ダンパー |
金や銅など金属の性質を用いて作成したダンパー | 特殊な粘弾性のゴムを制振ダンパーに入れて、地震の揺れに対して伸び縮みさせる | 本体の中に入っているオイルとピストンの伸縮によって、揺れのエネルギーを吸収する |
繰り返される地震に弱く、耐久性が低い / 小さな揺れには効果が発揮されにくい / 安価 | 繰り返される地震に効果 / 気温による変化に弱い(ゴムの性質で、寒いところでは固くなり、暑いところでは伸びる)→その分、劣化が早い / 間取りに制限 / 大型が主流のため、施工時に人手が必要 | 繰り返される地震に効果 / 小さな揺れから反応 / 耐久性があり性能が衰えない / 水平・垂直両方向からの揺れに対応(斜めに設置しているため) / 間取りに制約が無い / 台風などの強風の揺れにも効果を発揮 |