「捨てコン」なんて名前ですが、とても大切!
皆さん、こんにちは。広報のケイコです。
今回の作業は「捨てコンクリート(略して"捨てコン")」です。
「捨て」なんて付いていると、どうせいらなくなるものみたいな、軽くみられがちな作業のように思えませんか?ハイ、私はそう思っていました。はたして本当にそうなのでしょうか?レポートしていきたいと思います!
「捨てコン」は、強化した地盤(前回ブログ「砕石地業」参照)にコンクリートを流し入れて薄く平らに均す(ならす)作業です。
コンクリート本来の役割である強度を高めるというものではなく、あくまでもその後の作業がしやすくなるようにいわば「犠牲」になるコンクリートを仕込む作業になります。
この意味合いから「犠牲=捨て」という言葉が使われるようになったみたいですよ。
防水シートの上に生コンクリートが流し込まれ、それを職人さんが丁寧に延ばしていきます。
捨てコンをした後は平らになっているため、次に行う「墨出し」という基準線を記す作業がしやすくなります。墨出しは正確で精度の高いことが必要とされます。それは、この基準線を基に、この後続く配筋工事や型枠工事を行うからです。
また、ブレることのない高さの基準を作っておけるため、正確に建物を作っていくことができるんです。名前のイメージと違って、「捨てコン」はとても重要な役割を持っているんですね!
「捨てコン」ではなくて、もっと良いイメージの名前はないですかねー。例えば「ありコン」・・・どこかで聞いた名前。うーん他に何かないものか。
ということで、基礎工事も中盤に差し掛かってきましたよ。それでは次回もお楽しみに〜。