東京都 O様邸 2013年8月10日
築60年の平屋は、お施主様が今は亡きご主人と共にはじめて建てた思い出のある家です。転んで怪我をされて、入院とリハビリを経験したお施主様が、安全に心地よく暮らせる家を提案しました。思い出が多い家では特に、全く新しくするよりは、新たな形で再利用したりしたほうが、幸せな気持ちでいられることもあると思います。今回は、バリアフリーと、耐震、断熱、採光の工夫を盛り込み安全で快適な住まいを目指しました。介護のための車の乗り降りや、玄関までの安全を考慮して、道路側の建物を減築して、駐車スペースとスロープも作りました。
築年数 | 築60年 |
---|---|
費用(税込) | 1000万円〜 |
建物種別 | 戸建て |
家族構成 | お1人 |
担当者コメント
LIXILリフォームショップライファ立川 一級建築士 蓑田 常弘
施主様は、つまずいて転ぶという不慮の事故で怪我をされて入院、リハビリを経て御入居されました。リハビリ中は、リフォームが楽しみで励みになったとお聞きしました。若い頃にご主人と建てた思い出深い家に、はじめてのリフォームで手を加えました。全てを壊すのではなく、家のところどころに重いである家のパーツを残したり、新たに造作した家具の使い勝手を 以前と同じにしたり・・・。あまりにも思い出深い家の場合は、特に、すべてを新しくするよりも、思い出を残した方があたたかくて幸せな気持ちで過ごせるように感じます。 完成後にはじめてリフォーム後の我が家に入り、感激されてたご様子で「怪我をしなければ、こんな素敵な家に住めなかったわね。」と笑顔でおっしゃっていただいたこと。「(亡くなった)主人もこんなにきれいになって、きっとびっっくりしているわ。」「毎日が楽しいです。」など、宝物になるような言葉をたくさん頂きました。 元気とパワー、幸せを頂いたのは、工事で携わった私達でした。お施主様を支えていらっしゃった素敵なご家族の皆様。大変お世話になりました。ご協力をありがとうございました。