「こどもたちが泥だらけで帰っても、玄関からお風呂に直行できる、この動線がうれしいです。」
以前からご家族がリビングで過ごす時間が多く、リラックスできる家を理想にしていたKさん。購入したマンションの床面積は88m²と、今までよりも25m²広くなります。リフォームでは、更にリビング・ダイニングをひとつにすることで、想像していた以上にリビングがゆったり広々とした空間にすることができました。広くなったリビング・ダイニング、そしてキッチンを通って廊下に繋がる回遊できる動線では、お子さまが走り回ったり、ダンスを踊ったりと賑やか。さらに微笑ましい時間も増えてきました。なにより大きく変化を遂げたのは水回り。キッチンのあった場所に洗面所とバスルームを配置するという、位置をまるごと入れ替える大胆な試み。「こどもたちが泥だらけで帰っても、玄関からお風呂に直行できる、この動線がうれしいです。」暮らし方にぴったりと合う、実用性に富んだ動線が生まれました。
朝の忙しさを思うと「洗面ボウルは2つあったほうがいい」というKさんのご要望を取り入れた洗面化粧台は、ブルーのタイルを貼り、奥行感のあるおしゃれな仕上がりとなりました。 将来お子さま二人が大きくなった際も、広々使うことができます。「開けた状態にした時に、小窓からの風通しを遮ってしまうかも・・・」というご不安のあった脱衣場の入口ドアは、アコーディオン型のドアを採用して解決。見た目もスマートに風通しの良さを叶えています。
お子さまの気配を常に感じていられるキッチンにしたいというのが奥さまのご要望を実現
リビングとキッチンを隔てる壁には、視界が区切られぬよう小窓をしつらえ、つながりと明るさをプラスしました。幼稚園の年長さんと年少さんのご姉妹が仲良く遊ぶ姿や、リビングに飾られているお子さまの描いたカラフルでかわいらしい作品も、キッチンから見渡すことができます。
必要な物を集めてみたら、秘密基地のようなスペースが完成しました。
当初、お子さまたちの遊び部屋を想定していた三畳弱のお部屋は、ご主人の「必要だと思うもの」を集めるスペースとして活用することに。もともと音楽つながりというご夫婦らしく、ギター、ベースといった楽器、アーティストの雑誌、オーディオ、趣味のものがずらりと置かれています。「作曲をしたり、楽器を弾いて録音したり、時間があるとここにずっといます。」もともとはリビングにあったヴィンテージ調の棚板の一部をこのお部屋で再利用、見事にリメイクされています。「意図していなかったけれど、好きなものが際立つようになりましたね」とご主人。見た人が真似したくなる、秘密基地とも言えるマイスペースがそこにありました。
「とても使いやすいキッチンで、ここからの眺めが好きですね。こどもたちは将来ダイニングで宿題をするようになるのかな。」
できるだけ、好きな物だけ見えるところに置いて暮らしたい。
収納内にきちんと物を片付ける主義だというご夫婦。既設のリビングの棚を流用しつつ、リフォームによって十分な収納場所新たに確保。加えて、暮らしをよりシンプルにするためのKさんの工夫もいたるところに見られます。「ラベルを貼って、どこに何が入っているのかわかりやすくしています。」日用品が美しく整えられた収納内部は「メジャーが相棒といった感じですね」とおっしゃる奥さまのセンスとアイデアが詰まっています。置き家具は最小限に抑え、リフォームを機に新調したインテリアたちもお気に入りのものが並びます。夜には、廊下とキッチンの間のガラスブロックが、廊下の天窓から差し込む月明りを取り込み、リビングをほんのり明るく照らします。そして、奥さまが選ばれた照明のオレンジ色の明かりがより一層柔らかな雰囲気を演出します。