みなさん、こんにちは。
今日は月に1回のFPの先生からの情報をご提供したいと思います。
融資期間が従来最長35年ではあるのですが、
40年に延長する銀行さんが出てきたようです。
今日はそんなお話です。
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「住宅ローン40年返済時代!?」
面白いニュースが飛び込んで来ました。
千葉県にある京葉銀行が、
住宅ローンの返済期間を40年に延長するというのです。
ご存じの通り住宅ローンの返済期間は、
35年間かもしくは完済年齢が80歳までのどちらか短い方となります。
ですから、44歳までの人であれば、
35年ローンを組める訳です。
その期間をさらに5年伸ばすというのです。
つまり、39歳までであれば40年ローン可能ということになります。
35年と40年ローンの違いは
毎月の返済額を計算すれば、一目瞭然です。
例えば住宅ローン3000万円を金利1%で借りたとしましょう。
35年返済の場合(ボーナス返済なし)
毎月返済額 84,685円
40年返済の場合(ボーナス返済なし)
毎月返済額 75,856円
毎月の返済額が約9000円も軽減されることになります。
その分生活にゆとりを持つことができます。
また、年返済比率が下がるので、
さらに多くの住宅ローンを借りることができるというメリットもあります。
しかし、本当に返済期間が長くなることはいいことなのでしょうか?
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2019年)」より筆者作成。
※「借入金がある」と回答した人の割合と「住宅の取得または増改築などの資金で借入れがある」と回答した人の割合の積により、平均額を算出
35年が当たり前の現時点でも、
老後に住宅ローンがこれだけ残っています。
返済期間が5年伸びれば、
さらにプラス400万円老後に残る住宅ローンが増えるのです。
ただでさえ、
老後に2000万円の貯蓄がないと破綻すると言われているのに、
大丈夫な訳がありません。
もちろん、定年が60歳から65歳に延長され、
働く期間が長くなったとは言え、
今の目先の返済の楽さだけを考えず、
老後資金とのバランスを考える必要がありそうです。
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うまく利用すれば便利に有利に使える、
ただ無計画に利用すると、大きなリスクにもなりますよね。
これから、もしかすると40年ローンが増えてくるかも。
上手に付き合っていくためにも、
計画的にお借入れをしていただくためにも、
人生設計、ライフプランのご相談を
遠慮なくおっしゃって頂ければと思います。
それでは、また!
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