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リフォームとリノベーションの違い

最近よく耳にする「リノベーション」。
リフォームとリノベーションはどちらも住宅の改修に関わっていますが、二つの違いは何なのでしょうか?

(この記事を読むのに必要な時間は2分)

リフォーム=改善、改良

「リフォーム」は以前から使われていた建築用語ですが、近年は「リノベーション」という言葉も多く使われるようになりました。最近では、「リフォーム」と「リノベーション」が混同して使われることも増えていますが、厳密には違います。
– 「リフォーム」は、英語のつづりで表すと「Reform」で、「改良、改善、刷新」という意味です。
一般的には「建物の老朽化した部分や建物全体を新築時の状態に回復させる」または「より使いやすいように改善・改良すること」がリフォームに該当します。
例えば、住宅の外壁の塗り直し、和式トイレから洋式トイレへの変更、ガス台をビルトインコンロに変えるといった内容です。マンションやアパートのような集合住宅の場合は、入居者が退去した後にもとの状態に回復させることをリフォームと呼ぶこともあります。

リノベーション=修復、刷新

「リノベーション」は、英語のつづりで表すと「Renovation」で、「革新、刷新、修復」という意味です。
リノベーションは大がかりな改修を施して、新たな機能や付加価値を加えることを指していて、「リフォーム前より住居の性能や価値を向上させること」を目的に行うのがリノベーションです。
例えば、明治時代に建てられた歴史的建造物を、外観を保ちながら現代の生活に合う様式に内部を大きく変えることは、リノベーションに該当します。
また、一般的な事例としては「古いタイプの間取りを変えてひとつながりのリビングダイニングキッチンにする」「和風の外観を洋風にする」「古民家の土間と台所を現代風のシステムキッチンにする」といった内容です。

リフォームとリノベーション、どっちがいい?

上記のことから、一般の住宅では水まわりの修繕や壁紙の変更など、比較的小規模な工事は「リフォーム」、内外装を変えたり、壁を動かしたりして、間取りを大きく変えてしまうような、大がかりな工事は「リノベーション」というイメージがもてるかと思います。
「リフォーム」と「リノベーション」のどちらにするかは、「部分的な改善・改良であればリフォーム」、「今ある住宅の良さ残しつつ、これまでとは違う用途や機能を持たせたいならリノベーション」と決めるのも一つの方法です。
しかし、簡単には決められることではないので、まずはリフォーム会社に相談してみましょう。