将来の戸建賃貸経営を意識した自宅リフォームのやり方

STEP.1
リフォームの目的や理想を考える

今回はリフォームのタイミングで将来の戸建賃貸経営を意識してみる、というお話です。

(この記事を読むのに必要な時間は2分)

リフォームのタイミングで将来の戸建賃貸経営を意識してみる

一般的にリフォームをするきっかけになるのは、子どもの独立や高齢になり家の維持が難しくなったことなどが挙げられます。基本的には自分たちのためのリフォームとなるわけですが、そのとき、将来自宅を戸建て賃貸として貸し出すことを念頭にリフォームしてみたらいかがでしょうか。その家賃収入を頼りに、憧れの街に引越したり、最近流行りの田舎暮らしをしてみたり、ということができるかもしれません。資産価値にもよりますが自宅を売却するよりも、愛着のある自らの所有のまま賃貸経営の方が長期にわたり安定した収入を得られるため、戸建賃貸を選択する人がいます。
戸建賃貸は、入居者から見てもメリットがたくさんあり、win-winの関係性が生まれやすいです。まず、戸建住宅の購入に比べ、初期費用・税金・ランニングコスト・転勤時・退去時などにおいてメリットがあり、賃貸マンションと比較してみても、開放感・生活音への気遣いが不要(もちろんある程度の配慮は必要ですが)・庭の利用・ルールに縛られない、などのメリットがあります。
実際、それを裏付けるように賃貸物件サイトなどには戸建賃貸の情報はほとんど出てきません。これは、戸建賃貸物件は既にほとんど入居済みで、且つ入居期間が長くなるからです。特に小さな子どもがいるファミリー層に人気で、それは「騒音によるトラブルを避けたい」という事情があります。「子どもは騒ぐもの」と100%の理解を持ってくれる隣人が上下左右の部屋に住んでいるマンションやアパートに入居できる可能性の低さを考えれば、当然のことですよね。したがって、将来の賃貸経営を見据えるのであれば、住む側の視点で考え、特にファミリー層に満足感を与えられるリフォームが必要になります。

興味を引くために必要なリフォームとは

それでは、こうしたファミリー層の興味を引くにはどのようなリフォームが必要でしょうか?先日来、豪雨、台風、地震などで全国的に大きな被害をもたらしています。こうしたことを念頭に、これからの入居者は「家族を守ること」を第一にこだわるでしょう。リフォーム時には言うまでもなく自然災害リスクを重視する必要があります。そのため「長期優良住宅」を選択することは有用です。「耐震性」や「断熱性」などが優れている長期優良住宅は、まさに今の時代に適合した形態です。また、最近の戸建賃貸を見る目は、「壁で仕切る部分を極力減らして、間取りに自由を利かせられる」「ペットと共生できる」という2点にも注目です。「間取りを自由に」ということですが、例えば幼いときは2人部屋として使い、やがて成長とともに間仕切りで2分割できるようなインテリアが人気です。 なお、内装部分(特に水回り、システムキッチンやユニットバスなど)について、リフォーム費用を抑えるために設備のグレードを下げると、水漏れなどが起こることもあり、あとから苦情がくることもあるので気を付けたいところです。 戸建て賃貸は工法や内装を工夫することによって入居者の満足を得ることが出来ます。しかし、急に自宅を貸し出す戸建て賃貸経営を始めようと思っても、とにかくリフォーム費用が高くつきます。今リフォームをするタイミングで将来を見据えた設計を考えられてはいかがでしょうか?

エフピーマトリックス株式会社 代表取締役 吉田 隆一 イメージ

Profileエフピーマトリックス株式会社
代表取締役
吉田 隆

日本FP協会会員 CFP。明治大学法学部法律学科卒業。株式会社エフアンドエムにて総務人事コンサルタントに従事。平成13年に独立し、現在はファイナンシャルプランナーとして、相続事業承継対策、住宅ローン相談、個人ライフプランニング相談等に従事。